脂肪腫・粉瘤

脂肪腫について

脂肪腫は、皮下に発生する軟部組織の腫瘍の中で良くみられる良性の腫瘍です。

一般的に単発性である事が多いですが、稀に多発することがあります。
成長は遅く徐々に拡大し、女性に多いとされ、また、肥満者に多いとも言われています。
身体のあらゆる部位に発生しますが、背部、肩、頸部などに多く、上腕、臀部、大腿の近位部に多くみられます。
通常、痛みは無く、柔らかい皮膚のふくらみとして自覚されます。脂肪腫
の中で血管成分が多いものは、血管脂肪腫といい、多発することが多いです。

ほとんどの脂肪腫は臨床症状で診断できますが、大きいサイズのものや、深部の境界が触診だけでは不明瞭のものは画像検査を行う必要があります。
画像検査にはエコー検査、CT検査、MRI検査があります。(CT検査、MRI検査が必要と判断される場合には、より設備の整った他院にて精査いただくよう紹介状を発行させていただきます)

治療方法

脂肪腫に対する治療法は手術による摘出です。
摘出術では、腫瘍の直上を、ほぼ腫瘍の直径に一致するように切開し(当院では腫瘍の長径の約1/2から2/3の長さを切開します)、丁寧に周囲組織から剝がすように摘出します。摘出後は、血腫(血が溜まる)を予防するため十分に止血し、ガーゼで圧迫固定します。必要に応じてドレーンを留置することがあります。

治療の流れ

  • 1まずはお電話かネットからご予約をお願いいたします。患者様のためにお時間をとって診察いたします。

  • 2診察・治療方法のご説明をします。ご納得していただいた上で次回の施術の予約をとります。

  • 3次回の施術に当たって注意事項の説明があります。手術の場合は術前の採血があります。

  • 4施術日にご来院いただきます。

  • 5必要な場合、翌日に診察に来ていただき、患部をチェックします。

  • 6手術で切除した場合は1週間程度で抜糸に来ていただきます。

  • 7診察終了です。場合によってはその後、経過観察で診察に来ていただく場合があります。

※未成年の方は施術にあたり保護者の同意が必要です。ご一緒に来院してください。

治療の注意点

●日焼けの有無に関わらず、傷痕はしばらく盛り上がったり、硬くなったり、または周囲の組織がひきつったりすることがあります。傷の成熟には半年以上かかると言われており、1年から1年半かかることもあります。
●ケロイド・肥厚性瘢痕:傷痕が盛り上がって残る状態をいいます。追加の治療を要する場合があります。

ご不明点がございましたら、お気軽にお問合せください。

粉瘤(ふんりゅう)について

粉瘤とは、角質や垢などが老廃物として排出されずに、堆積し、嚢胞(のうほう)化する腫瘍です。
粉瘤をそのまま放置しておくと、タンパク質や脂肪の分解により臭いがしたり、巨大化して、痛みを伴うようになることもあります。指で押しつぶそうとすると化膿することがあります。
粉瘤は年齢や性別を問わず、誰にでも起こりうる可能性があります。ニキビと間違えやすいこともあり、つい自分でつぶしたりそのままにしてしまいがちです。痛みや臭いなどもないからと放置しておくと、悪化する恐れがあります。

化膿してしまう可能性も考えられるため、自分で治そうとせずに専門医のもとで適切な診療を受けましょう。形成外科では、外科手術により嚢腫を摘出することで再発を防ぐことができます。

治療方法

●粉瘤が感染をおこして炎症や痛みを伴っている場合には、切開して中の膿を排出します。
 炎症が軽症の場合には抗生剤等の服用で様子を見る場合もあります。
●粉瘤が感染などを起こしていない場合には、今後の感染予防目的に手術する場合もあります

粉瘤の治療を希望される場合には、お気軽にご相談ください。

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ひたちなか市の形成外科・皮膚科「ひたちなか中央クリニック」は、痛みの少ない・スピードの新しいレーザー脱毛や様々な肌のトラブルやお悩みに対応します。各種自由診療もご相談ください。

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